ジャンダルム縦走

新穂高ー西穂高岳ージャンダルムー奥穂高岳ー涸沢

ジャンダルム縦走

健脚以上 岩登り
言わずと知れた一般登山道最難関ルート、ただあまりの事故の多さから最近の登山地図では色々と表記を工夫することで危なさを主張しているそうな。
西穂独標手前あたりから奥穂高(山荘)まで危険個所が盛りだくさんなので危なさをピックアップして伝えるのもなかなか難しいがとりあえず体力に不安がある人は行かないでほしい、目安は10時間程度のアップダウンの激しい登山を2日連続問題の無いコースタイムで歩ける人、あくまで目安ですが。
このコースも初見はルートから外れやすい、大抵ガレ場トラバースで外れて落石地帯に迷い込むことが多いかな、ルートマーキングペンキはかなり気を使ってくださっていて整備する人には頭が下がります。初見で入る人、グループリーダ―は時間で焦る要素を作らないようにする余裕を持つように、この日も西穂山荘ー穂高岳山荘の余裕をもたせたプラン(雨で一日潰れた場合の予備日の意図もある)、3週連続で同コースに入っていたのでアップロードしている画像は1週間のズレで混ざっている。
あとこのページとは逆のコース取りも勿論可能だが全体的に下りが多くなるので事故率が上がる、難易度も上がる、しっかり下り筋肉を使うので体力的にはそれほど楽にはならない。
日程2013年9月17日(火)~9月20日(金)
集合地が大阪で3泊4日
area長野県・北アルプス
アクセスこの時は貸し切りバスで新穂高へ、下山日は上高地側へ回送。
新穂高へマイカーで乗り付けた場合は上高地から新穂高へ路線バス移動も可(平湯乗り換えあるかも?)
1day大阪7:15→(貸切バス・休憩、色々立ち寄りつつ)→新穂高・鍋平駅14:25/14:45→西穂高口駅(2,156m)14:53/15:10―西穂高山荘16:10到着

西穂高山荘泊・行動時間約1時間

2day西穂高山荘3:50―丸山(2,450m)―西穂独標5:05/5:22―ピラミッドp5:45―西穂高岳(2,909m)6:31/6:41―赤岩岳7:27―間ノ岳8:00―天狗岳9:07―天狗のコル9:47/10:05―コブ尾根の頭11:28―ジャンダルム(3,163m)11:47/11:57―ロバの耳13:08―馬の背―奥穂高岳(3,190m)13:41/14:12―穂高岳山荘14:55到着

穂高岳山荘泊・行動時間約11時間

3day穂高岳山荘6:55―ザイテングラート―涸沢ヒュッテ8:43/9:00―パノラマコース―屏風稜線9:52―屏風のコル10:05/10:20―奥又白谷分岐11:57/12:10―新村橋13:00―徳沢13:15到着

徳沢園泊・行動時間約6時間半

4day徳沢7:55―明神8:40―上高地バスターミナル10:30→(貸切バス)→平湯温泉→解散場所18:00頃

行動時間約2時間

2013年9月17日晴れ
14:53西穂高口駅
ロープウェーで上がってきたので体を慣らすためにも少しゆっくり準備したいところ、トイレ等を済ませて15:10出発
16:10西穂高山荘
同行者の足並み調子を見るためややトばし気味で来たが特に問題なさげ、正直ここで駄目な人は下りてもらわねばと決めている、西穂高小屋は夕食その他色々放送で呼んでくださる、稜線の山小屋だが水はポンプ上げなので綺麗。
2013年9月18日晴れ
3:50西穂高山荘
この時点の天気予報、風予報で不安要素があるなら行かぬべし、朝弁当は食べれる人は小屋で食べて、無理な人は道中の休憩時間でちょっと食いで消化してくださいと伝える、ヘッドランプで暗い中スタート、暗くてもわかるような道。
4:07丸山
時間の目安に記録を残してる
5:05西穂独標
独標の手前から岩登りが始まる、ちょうど独標あたりで朝日がでてくる、後立山が綺麗、以降岩登り(下り)ガレ場歩き、鎖場ばかりで平坦な登山道は各ピーク周辺のみ、気を付けて。
ちな山頂部に「11」の数字、この数字が奥穂高にむけてピーク事に減っていく。
安全具の再チェックをして5:22出発、
5:45ピラミッドピーク
岩にペンキで「8」の数字
ピラミッドピークから振り返る早朝の乗鞍岳、右手前には焼岳
ピラミッドPから振り返る早朝の乗鞍岳
6:31西穂高岳
西穂直前の登りは岩場が逆層になっているのでやや注意、過ぎてからはガレ場通過の割合が増える落石に注意。
西穂高からみる槍ヶ岳―黒部五郎の稜線、まだ早朝で穂高稜線の日陰が下部に残る
西穂高から見る槍ヶ岳(右端)
西穂高から笠ヶ岳稜線、右端に映るとがった山は黒部五郎?
西穂高から見る笠ヶ岳(左手)
これから向かうジャンダルムへの稜線、逆光の写真で良く見えない
ジャンダルムへと続く稜線(逆光)
7:27赤岩岳
特に山頂表示は見つけられなかったが赤い岩のピーク、次の間ノ岳までの間はさらにガレがひどくなる、赤岩下りから対面に見る間ノ岳への登りはどこがルートなのか謎なくらいのただのガレ谷。
8:00間ノ岳
ここからもガレガレ
8:45逆層スラブ
間天のコルは時間控えてすらない…逆層スラブは長い鎖の設置されたよく滑りそうな岩場、この辺りから対向する登山者が増え始める、声を掛け合ってうまく譲り合って通過するよう。
9:07天狗岳
9:47天狗のコル
コルに下る鎖場が少し難しい、無駄に腕に力が入ってしまいがちになる嫌な鎖場、岳沢へのエスケープルート基点、少し広場があるので休憩適地、ここからジャンダルムへの長い長い登りが体力的な山場。10:05出発
10:40?ルンゼの鎖場
斜度は大したことないが全体がやや長い難所、急登を登ると稜線尾根沿いにあるこの大きなルンゼに当たる、鎖が整備されているのでそれに従い上部に抜けた後は黄色いマーキングを頼りに歩く(この年はマーキングが残っていた)、尾根沿いに時々つづら折れ道も挟みつつぐんぐん高度を上げる、このつづら折れの途中で大抵迷い踏み跡が多発していてトラバースしすぎてガレ場に突っ込んでしまう、歩きやすいルートを探しつつも【尾根に沿って高度を上げる】ってのは頭の隅に置いておくように。
ジャンダルムへの登りの途中で振り返り見る天狗岳(撮影時間的にそのはず)
ジャンダルムへ登る途中から振り返る天狗岳(のはず)
11:23コブ尾根の頭
こんな名前ついていたことは知らなかったがかなりゆったりとしたピーク、んで目の前にジャンダルムが聳える。
コブ尾根頭から見るジャンダルム、わりとおおらかな形をしている、右下に巻き道登山道のマークとか登山者
コブ尾根頭から見るジャンダルム、右下には巻き道を通過中の登山者も見える
11:47ジャンダルム
直前に鉄杭の足場を登る、そこがやや危険、ジャンダルム山頂部から奥穂高方面へは直進しない、先ほどの鉄杭を下りた場所から長野県側を巻く良い道があるのでそちらへ少し戻る、その巻き道を過ぎてから安定したコル部を過ぎたらすぐにロバの耳が始まる、少し登った後かなり嫌な下り(高度感がある)へ
ジャンダルム山頂道標と後に槍ヶ岳)
槍ヶ岳方面
ジャンダルム山頂道標と後に奥穂高岳、ややガスりはじめている
奥穂高岳方面
13:08ロバの耳のコル
嫌な下りの次は嫌な登りへ、加えてかなりの落石地帯なのでそれも注意、個人的に一番嫌らしいなぁと感じるのがこの場所。
ジャンダルムのトラバース道を通過後に振り返る
トラバース後にジャンダルムを振り返って
ロバの耳のトラバース道、パッと見どこに登山道があるかさっぱりわからん絶壁にルートがある。
ロバの耳側面、高低差もかなりあるトラバース道なので注意して
13:30馬の背
登りの馬の背は高度感以外はそれほど難しくは感じない、直前の脆い岩登りのギャップもあるかも知れないが、岩が安定しているので快適な岩登り。
13:41奥穂高岳
とりあえず一息、天気も良かったので同パーティーの後続をここで待つ(割と大所帯だったので他の登山者に迷惑をかけない為に最初から班をわけていた)30分休憩
穂高岳山荘への最後の鎖場は普通に危険、特にジャン踏破で気が抜けている人には、差後まで注意して下る。あとガスが張ったは迷い尾根に入り込まないように(一応)
奥穂高岳周辺から撮影した明神岳稜線かな?多分
撮影時間と地形を鑑みて奥穂高から撮った明神稜線の様子?
14:55穂高岳山荘
この日はここまで。
2013年9月19日晴れ
6:55穂高岳山荘
明るくなるのを待ってザイテングラートを下る。普通に事故多発エリアなので舐めない。
穂高岳山荘から涸沢岳を見上げる
穂高岳山荘から見上げる涸沢岳
穂高岳山荘から奥穂高方面を見上げる、山荘直上の鎖場に登山者が多数見える
穂高岳山荘から見上げる奥穂高岳方面、アタックしていく登山者が大勢
8:43涸沢ヒュッテ
15分程休憩して【当初の予定通り】パノラマコースへ、自分がプランニング出来る立場にあったならジャンダルム縦走の後にパノラマコースには行かないなぁ…
屏風越えのパノラマコース、初夏は残雪の為通行止めになっているわりと荒いコース、ガレ谷のトラバースはまだしも木の根っこを掴んで急登を登り下りしながら高度を上げるトラバース道、パノラマとは涸沢カールと(上部で)槍ヶ岳までが見通せるから、みたい。乗越した後は別にそれほどパノラマではない。
パノラマコース上部から撮影する涸沢カール、奥穂―北穂稜線、絶景
パノラマコースから涸沢カール全景、稜線は奥穂から北穂まで
パノラマコースから槍ヶ岳―大キレットの稜線
パノラマコースから槍ヶ岳から大キレット稜線
9:52屏風稜線
登り終わり、前尾北尾根の8峰の先にあたる
10:05屏風のコル(分岐)
屏風の鼻への分岐15分休憩、ここから下り、序盤の日当たりの良い場所は良いが樹林帯にはいってからは苔むした岩がゴロゴロしている少し歩きにくい道になる、やや注意
11:57奥又白谷分岐
日当たりのよい小沢のに出る、岩にルートペンキあり、ここから少し下れば普通の登山道になる。
13:00新村橋
13:15徳沢園
2013年9月20日曇り
7:55徳沢園
8:40明神
時間にかなり余裕があるのでゆったり歩く
10:00上高地バスターミナル
平湯温泉に立ち寄りして大阪へと帰る。
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