北穂高岳東稜 ゴジラの背

上高地ー横尾ー涸沢ー東稜ー北穂高岳

北穂高岳東稜

健脚向き 岩登り
ゴジラの背と呼ばれる北穂高岳の東稜コース、ルートマーキングも登山道整備もされていないのでバリエーションルートには違いないが、道迷いさえしなければ体力的(高度差、行動時間的)にはそれほど厳しいわけではない、ただしおかしなところに迷い込んだらどない取り戻すのにも相当リスクが上がる、案内人の有る無しでリスクも(緊張感も)変わってくるのではないかなと。正しいルートを辿れればバリエーションクライミングと言うより岩稜歩きに近い(言葉の定義にもよりますが)。
下記のタイムは足並みが揃ったかなりの順調ペースだが急登・ガレ場・岩場と盛り沢山なのでパーティの足並みでかなり誤差が出る、特に東稜取りつきあたりが道迷い的にも一番嫌らしい。
日程2016年7月22日(金)~7月24日(日)
集合地が大阪で2泊3日
area長野県・北アルプス
アクセスマイカーで平湯「あかんだな駐車場」へ、シーズン中はそこから上高地へとバスが出ています。
1day大阪駅集合7:00→(マイカー・休憩とりつつ)→平湯あかんだなP12:10/12:20→(上高地行きバス)→上高地バスターミナル12:50/13:16―明神―徳沢―横尾(1,620m)16:00到着

横尾テント場泊・行動時間約3時間

2day横尾4:00―涸沢ヒュッテ7:00/7:35―南稜・東稜分岐8:50―東稜9:50―北穂高山頂(3,106m)12:00/12:35(小屋にて昼食)―涸沢ヒュッテ(2,309m)15:00

涸沢テント場泊・行動時間約11時間

3day涸沢5:00―横尾7:25―徳沢8:50/9;20(ブランチ)―明神10:10―上高地バスターミナル11:05/11:30→(バス)→あかんだなP12:00(平湯で温泉立ち寄り)→(マイカー・休憩取りつつ)→解散場所18:00頃

行動時間約6時間

2016年7月22日晴れ
13:16上高地バスターミナル
準備を済ませて登山開始
明神・徳沢で休憩とりつつ
16:00横尾到着
同行者は横尾山荘、自分はツェルト泊の少し変則パターン、横尾山荘宿泊者は荷物を預かってもらえる、宿泊者はお風呂にも入れる、到着時間が遅いと入れない事もあるので注意
2016年7月23日晴れ/曇り
4:00横尾山荘出発
朝食は軽めで(のちに道中で取る)諸々準備を整えてヘッドランプで出発
4:20岩小屋跡
真っ暗な中歩くのでいつもここで一旦休憩を挟む
5:07本谷橋
朝食休憩15分程、他にもマメな休憩は挟んでいるが広いので、流石にこの時間の登りは追い越しの人以外には合わない、涸沢に近づくにつれて対向する登山者が増えてゆく。
涸沢カールのf淵から穂高稜線を見上げる
涸沢カール下部から朝の穂高稜線を見上げて
7:00涸沢ヒュッテ
水分補給、自分はツェルトを涸沢のテン場に張ってしまってその中に自炊道具や寝具など余計な物をデポしたり色々していた、7:35に諸々準備を整えて快晴の北穂にむけて出発、登りの前半は南稜ルート(一般道)と同じ、道中水場あり。
涸沢ヒュッテから見上げる奥穂高
こっち方面はど晴天、涸沢岳から奥穂高岳への稜線、右手にあるのは涸沢小屋
2014年9月撮影、繁忙期の涸沢テント場
2014年9月撮影、シルバーウィーク繁忙期の涸沢カールから北穂東稜
8:50南稜・東稜分岐
もちろん案内板もマーキングも無し、幅15m程のガレ場をマーキング無視で右端沿いに上がると平坦なガレ広場に出る
ガレ広場にある舞台状の大岩の上で休憩も含めて20分ほど使う、ハーネス等安全具装備、天気は晴天だが東稜から北穂高方面はややガスが張り付いている、稜線へのルートは無雪期であれば遠目から見える草の形を目印にする(このサイトには写真等の資料はありませんよ)、その草付き部からややトラバース気味に高度を上げ右側のルンゼへ入る、足元は不安定で急斜面のガレ場、目指す先は脆い岩壁なので一番不用意な事故の起こりやすいのはこの稜線手前かも?
稜線への最後は脆い岩場登り、難しくはないが落石に注意
9:50稜線
休憩出来る程度の広さがある場所に出る、周辺はお花畑、10分休憩、ここからは少しだけ普通のトラバース道を辿ってその道が消える辺りで稜線沿いの岩登りへ、このコースの一番楽しい場所、この日はちょうどこの辺からガスっちゃったので展望は悪かった、難しい岩場は特にない、ゴジラの背の中間点あたりに一度だけ体を涸沢カール側に乗り出させる少し恐怖感のある場所があるが、それくらいかなー、ラストの懸垂下降(角度は緩め)は残置スリング多数あり、巻き道もあるので懸垂下降は必須ではない。
東稜取りつき直後の北面の景色、晴れてるが曇り始めとる
稜線取りつき直後の南岳(槍ヶ岳)方面、まだ晴れてる
東稜途中から振り返って、ガスのなかに少し涸沢カールが見えている
北穂東稜途中で涸沢カールを見下ろして、もうガスってます
2014年9月撮影、東稜ゴジラの背の後半部分
2014年9月撮影、ゴジラの背の後半部分、やっぱりガスってますね
11:00ゴジラの背終了点(コル)
上記の懸垂下降を終えた後のコルがやや広く安全地帯、10分程休憩、ここから北穂小屋への登りが始まるが、やや右上を目指すトラバースで開始、踏み跡が割と多いががまとまった踏み跡になっていない(岩場交じりなんでね)。
11:40途中のテラス部分
ちょっと休憩出来る場所、さらに右上へのトラバースへ、高度を上げずに横に横に歩くと大キレットからの一般登山道に合流してしまうがそれは北へ寄り過ぎ(小屋へは辿りつけますが)、左手(南稜側)は崖になっているので歩けるルートを選択していれば迷い込まないと思う。
北穂高小屋直下
北穂高小屋直下、ルートが正しければここに上がって来ます。
12:00北穂高小屋
お昼休憩、かなり良いペースで来ているので事時間に余裕あり、30分ほどのお昼休憩をとったら涸沢小屋へ下山開始。
下山は一般登山道の北穂南稜だが疲れてるときは何かと事故の起こりやすい…とゆうか普通に事故が起こりやすい嫌な下りなので慎重目にゆっくり時間を使って下りた。
北穂高岳東稜と涸沢カールを見下ろして
2014年9月撮影、北穂高から見下ろした涸沢カール、左手の岩尾根が北穂東稜
15:00涸沢ヒュッテテント場
自分以外は涸沢小屋、自分のみツェルト泊、涸沢テン場はなかなかの混雑ぶり
2016年7月24日晴れ/曇り
5:00涸沢テン場出発
上高地下山後近畿まで帰る事を考えて早めで出発、朝食は各自行動食等で軽めにすませた(と思う)
6:15本谷橋
10分休憩、このぐらいの時間の本谷橋は既に人が大勢休憩している
7:10岩小屋跡
5分休憩
7:25横尾山荘
30分程休憩、横尾山荘宿泊組は荷物を預けてたのでか忘れずに回収してリパッキング、ここで朝食をとれればーと考えていたがまだパンの販売くらいしかしていなかった
8:50徳沢
徳沢園で朝食30分ほど滞在、カレーを食べた…様な気がする
10:10明神
10分休憩
11:05上高地バスターミナル
11:30発のあかんだな行きバスに乗る、チケットは往路の時に往復で買っておいた方が少しお得、あかんだな駐車所でマイカーに乗り換えてから温泉へ、この時はひらゆの森に立ち寄りしたように記憶してます。
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